外貨預金、始めるなら米ドルから? | 博士と小僧のマネー大作戦

外貨預金、始めるなら米ドルから?

小僧 博士、さっきお茶を買ってきてって頼まれたときにもらった小銭、日本円じゃなかったですよ。ほらこれ。


博士 お、これはクォーターじゃな。すまんすまん、100円玉に似ておったもんじゃから……。なんせこの前までハワイに行っておったじゃろう。


小僧 あのー、博士の行ったのはスパリゾートハワイアンズ でしたよね。日本円使えますから……。


博士 ふはは(笑)。そうじゃったの。冗談じゃ。いや、実は今日は、米ドル預金の話でもしようかと思っての。


小僧 そのための「フリ」だったんですか……ま、いいんですけど。外貨預金ってちょっと興味あったんです。始めるなら最初はやっぱり米ドルですか?


博士 そうじゃな、米ドルは基軸通貨じゃからな。


小僧 基軸通貨?


博士 各国の通貨のうち、国際的な決済に広く使用され、国の対外支払準備として保有され、中心的・支配的な地位を占めている通貨のことじゃ。欧州単一通貨ユーロの役割が高まりつつあるが、それでも一般的に、日本人にとって円の次になじみのあるのが米ドルじゃろう。


小僧 なじみがあるから安心ってのはあるかもしれませんね。


博士 それから、外貨預金は「預金」とはいえ、為替変動というリスクが伴う商品であるわけじゃから、情報収集が鍵になるんじゃ。米国や米ドルについての情報量は豊富じゃから、その点でも米ドルがおすすめじゃ。


小僧 それに、米ドルを扱っている金融機関もたくさんあるから、購入しやすいっていうのもありますよね。


博士 その通りじゃ。で、実際に米ドル預金を始める場合は、定期預金普通預金かを選ぶことになる。定期預金は、1ヶ月、2ヶ月、6ヶ月、1年など、満期期間が短期なものが一般的じゃ。中途解約は原則としてできんから、満期までの期間をよく考えて預けるべきじゃのぅ。


小僧 んーーー、よく考えてって、どう考えればいいんですか?


博士 将来の金利が下がると予想されるときは満期までの期間が長いものに預ける、上がると予想されるときは短いものに預けるのが基本じゃ。普通預金は、定期預金に比べ利率は低く設定されておるんじゃが、満期という期間がないから、いつでも換金できるんじゃ。金利ではなく、為替差益を狙うのであれば、普通預金を選択するのも立派な方針と言えるじゃろう。


小僧 なるほど。でもやっぱり「預金」とはいえ金利とか為替差益とかを考えなきゃいけないわけだから、これもひとつの投資ってわけですね。


博士 ドル預金を始めるなら、新聞や経済誌をよく読んで、為替や株式市場、金融政策、国際政治にも関心を高めていくとよいのう。もっとしっかり勉強したい方は、「外貨預金の特徴 米ドル編」 を読むと参考になるじゃろう。