入るべきなの? こども保険 | 博士と小僧のマネー大作戦

入るべきなの? こども保険

小僧 もう3月も下旬ですね。桜が咲くのが待ち遠しいな。そういえば、親戚のうちに、この4月に小学校に入学する子がいるんですよ。

博士 おお、そうか、それはめでたいのぅ。ピカピカのランドセルを背負う日が楽しみじゃろうなぁ。

小僧 そうそう、この前おうちに遊びに行ったら、見せびらかされちゃいました。そのランドセル、カスタムメイドらしくて、結構お金がかかってそうでしたよ。

博士 子どもの教育には何かとお金がかかるもんじゃ。こども保険なんかはそのためにあるようなもんじゃな。

小僧 こども保険、ですか?

博士 こども保険は、子どもの進学時期に合わせて祝金が支払われ、満期には満期保険金が支払われる保険じゃ。この保険の特徴として、契約者が亡くなるか、高度障害状態となった場合、その後の保険料の支払いは免除されるんじゃが、祝金や満期保険金は契約したとおりに支払われるということがあげられる。

小僧 へ~。契約者っていうのはまぁ普通、お父さんとかですかね?

博士 そうじゃな。父親が亡くなった場合、その後の保険料は支払わなくても祝金や満期保険金を受け取れるため、おトクな保険だと思っている人もおるかもしれん。でもこれは、その分の死亡保険に加入しているのと同じことなんじゃ。このため、こども保険の保険料は、被保険者である「こども」の年齢や性別が同じであっても、「契約者」の年齢や性別によって保険料が異なるわけじゃ。

小僧 そうなんですか。じゃ、こども保険とは別に死亡保険に入っていればそれでいいのかな?

博士 うむ、実は最近は、受け取る祝金や満期保険金の総額より、支払う保険料の総額のほうが多い元本割れのこども保険も少なくないんじゃ。保険の貯蓄性が高かった頃は、子どもの進学資金作りで利用価値があったんじゃがなぁ。

小僧 じゃ、進学資金はもっと別の方法で調達すべきってことですか?

博士 そうじゃな、子どもの進学資金作りが目的で、生計の担い手の死亡保障が十分であるなら、こども保険で進学資金の準備をするより、預貯金などの金融商品で積立をしていったほうがよいじゃろう。

小僧 なるほど。子どもがいるからこども保険ってわけでもないんですね。

博士 やはりどんな保険でも加入するときは「ほんとうに必要な保険なのか?」をじっくりと検討することが必要ということじゃな。こども保険について、詳しくは「入っておくべき? こども保険」を読んでみるとよいじゃろう。育英年金や養育年金の付いたこども保険に加入している場合についても触れておるぞ。